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2009年04月15日

桜、散る...

こんばんはー、ロレです^^

先日「WITH」の閉鎖を記事に取り上げました。
お一人様でのお出かけも新規開拓はなかなかバイタリティが居るもので(笑)「そうだ、久しぶりに「Pet Village Japan」に行って見よう!と思い立ちまして、久しぶりに彼の地を訪れました。





前回来た時はモールとは別に、店舗施設なんかが散見されて「うーん、私のイメージとは変わってきちゃったかなぁ~^^;」なんて図々しいことを思ったりもしていたのですが
久々に訪れたお気に入りの場所は人影もまばら...というよりちょっと違和感が...^^;

Bar Crownfishにお邪魔してもスタッフさんも居ないし、まぁ、日曜のこの時間だからかなぁ~、なんて思いつつ、かねてからここを紹介してあげようと思っていたお友達を呼んで二人でお話していたら
たまたまBarに訪れた別のお客さんが「ここって9シム全部閉鎖されるんですよね?」って...えぇっ!!

慌てて調べてみたら「Pet Village Japan」のホームページに4月いっぱいを以って閉鎖と告知されているじゃありませんか!
いやぁ~、知らんかったなぁ^^;

紹介したお友達にも気に入ってもらった直後に閉鎖なんて...私のお一人様スポットはみんな閉鎖されちゃうのかしら^^;(それって、私が潰して歩いているわけじゃないですよね^^;?)

とりあえずBar Crownfishのエントランスとホールを改めて記念に撮影したりしてみました。













こうやって改めてみると、「WITH」のフローラと雰囲気が似てるかな^^
私のお一人様立ち寄り先って、こういう感じの落ち着ける場所なのかもしれませんねぇw

ここは“ペットと暮らせる街”をコンセプトに9シムを使ってひとつの統一した空間を提供してくれていました。
シム間のつながりもとてもスムーズ、SSスポット結構いっぱいあるのですが、其処に設置されているポーズボールは
どれも景観を配慮した色使いの物ばかりで、探さないと気が付かないほどでした^^

丁度、一年前、WLが正式化されたくらいのこの時期、RLの仕事が忙しくって疲れていた私は、よくここの広場で何時間ボーっとしてたりしました。

 2008年4月記事 http://lorelei.slmame.com/d2008-04.html

多様化する住人さんのご要望を吸収しやすいようにKananga Apartmentをタウン化しようとか、年明けからこっちインできなくなってた住人さんの安否とか、なんかもう独りでボーっと詮無い事を
考える時間が欲しくって。

なんか気づくと一人の部屋でパソコンのディスプレイ見つめて涙流してたりして“ああ、私、参ってるんだ”なんて妙に納得したりw

こんな風な町並みが造れたら良いのになぁなんて考えたりもしつつ、たまにお会いするオーナーのCrownfishさんともお話したり、でも、こんな広いシム群なのに居たのは大体中央の広場のベンチでした^^





この日もご足労頂いたお友達と改めて閉鎖を知ったこの広場で、延々、取り留めのないお話をしてまったり過ごさせてもらいました^^

ここの広場にはSSが貼れる掲示板が当初から設置されていて、ここで撮影したSSやペットと一緒のSSという縛りで誰でも掲示できるんです♪
まだ、私が通いだした頃には誰も貼っていなくって、図々しい私はしっかり4枚も貼ったりしてCrownfishさんに笑われたりしました^^;
今ではもうその掲示板も溢れんばかりのSSで一杯です。





もう、私の貼ったものなんて残ってないんだろうなぁ~、なんて眺めていると...









たくさんの思い出に混じって其処にちゃんとありました♪
なんか嬉しいやら、小っ恥ずかしいやらw
ここにSS貼ったのなんてもう思い出すこともなかったくせに、この場所が無くなっちゃうんだっていう情報を伴って改めて眺めると物悲しくなったりもしました。





中央広場以外で私がとっても気に入ってたのが、この地下に噴水のある公園でした^^
中央広場から東西南北十字に伸びた通りの突き当りには、それぞれ趣向を変えた公園が整備されていて、私が特に気に入ってたのは西に配置されたこの公園でした♪

KanangaTownのお花畑はここのイメージを真似た(つもりw)ものなんですよ^^

側にゲームセンターが出来ていて、初めて見るゲームに混じって遣り慣れたZyngoを発見しちゃってついつい散財なんかも今回はしちゃいましたw





その分、最後の記念にと色々SSを撮って周るつもりが地下の噴水公園から中央広場へ続く道で撮ったこのSSで、タイムアップ^^;
ま、思い入れが強かった場所は逆に今回ご紹介のSSで大体事足りちゃってたりもするんですけれどねw





リーマンショックに端を発した世界的な経済恐慌で、この半年の間に大きく生活が変わった方も少なくないと思います。
1年前には成り立ったビジネスモデルも、今では成立しなくなってしまったものも一杯あって、そんなひとつにここの運営があったんだと思います。

オープンした当時は目だった広告もろくにせず、イベントらしいイベントも具体的に用意されてなくってCrownfishさんに「こんな風でやっていけるんですか^^;?」って伺ったことがありました。
生意気で図々しい私に「ここの運営は採算を重視しないで暫くはやって行きたいんだ」っていうようなお答えをして下さったのを覚えています。

参加することそのものに重きを置いた広告効果を期待した企業シムの撤退はある意味予定調和の範疇だと私は思っているので、そんなに多くを思うことはないのですが
「Pet Village Japan」のような会社が撤退を余儀なくされていくというのはとても寂しい出来事に感じてしまうんです。
まぁ、それもまた詮無い思いなんですけれどね。

四季の移り変わりを感じられるシムを目指していた「Pet Village Japan」も今月で閉鎖です。
シムの最後を飾るように中央広場では静かに桜の雨が降り注いでいます。

ここを訪れたことがある方も無い方も、残りわずかになったこの場所へ、今一度訪れてみませんか^^?


地図はこちら  

Posted by lorelei Mertel at 01:32Comments(0)お出かけ

2009年04月11日

ArareCAFEはリニューアル♪

はい、こんばんは、ロレです♪

今日はとっても暑かったですねぇ~^^;
本当に4月なのっ(@_@;)!?と、ぼやいていたら家人が「人間、歳をとると暑さに寒さに弱くなる...」と可愛くない事を宣わられて、穏やかな殺意が全身に満ちていくのを感じたものの、
躍起になってソレを否定しなくった自分に気づいて(なるほどぉ、確かに歳はとったようだわ...)と妙なところに感じ入ってしまいました...うーん^^;




というわけでちょっと涼しげな格好おチビで登場したのはそんな背景からで、記事本編にはまったく関係ありません^^;
Kids記事にリピートしてくださっている皆様はあらかじめご了承くださいm(__)m

歳月を経て古くなる、というのは万物大抵のものに当てはまることですが、インワールドでは老朽化という概念がありませんね^^
わざわざそれを演出するスクリプトを仕込まれた植物などの作品も見かけるくらい、インワールドでは経年劣化もクリエイティブな作品として扱われるものなんですねぇ^^

前回ご紹介した「WITH」の閉鎖も、最後は爆破・解体といった演出がなされました。

 Hildeさんのアルバム http://picasaweb.google.co.jp/hilde.gynoid/20090404BeWITHYou#

さて、私がお手伝いをさせて頂いている(既にその存在は“神話”の域に近いくらい信憑性に乏しいんですが^^;)AkibaのArareCAFEもこの度リニューアルとなりまして、
旧家屋の解体撤去が4/5の24:00に公開爆破されました^^

今回はその爆破の後先をご紹介いたします。




こちらのブログでも何度かご紹介させていただいるArareCAFEは、実は私がお手伝いするようになってから今回のリニューアルまでの間にもちょこちょこ改修はされていました。
もっともそれらは建て増しや土地の増加に伴う座標の移動や施設の拡充といったいわゆるマイナーチェンジの範疇で、気づいていたのは常連さんくらいだったと思います^^

大体、カウンター内のこの辺りの位置に居ると、お店の内外のお客さんの往来がこんな風にほぼ全て確認できるので、Arareさんやスタッフはこんな景色を眺めながら皆さんをお迎えしていました。

今回は“現建物に耐震偽装が発覚した”というのが事の発端でしたので、完全リニューアルになるとのこと。
スタッフは勿論、以前からご懇意にして下さっていたお客さんが続々と来店してくださいました^^




みなさん、それぞれの思い出を胸に、続々と集まって来られます^^
私も最初にここに来てからもう丸2年だなぁ~、なんて思いつつ久々にスタッフらしきことをして過ごしているとAkibaの滞在者は既に60人近く!
気がついた時は重いを通り越して既に身動きが取れない状態でした^^;




Arareさんが当日その場に居たスタッフをカウンター内に参集して記念撮影をしましょう♪と声をかけてくださったのですが、私が恐る恐るカメラ移動をして撮れたSSはこの絵1枚w
私のPCでは既にこの時、仮想空間を楽しむというよりはベンチマークテスト状態^^;
まもなく爆破が始まろうというのに、もう自力では店舗の外へは出られそうもありません^^;
さて、どうしたものかと外の様子を確認していると、ブランコがあったのを思い出しました。




今回の爆破解体に当たって、見学されるお客様向けにArareCAFE謹製ヘルメットが配布されていたのですが、その配布を行っていた気の枝にはブランコが設置されています。
其処なら安全区域!ということで慎重にカメラ移動を行ってプランコにsit!何とか店内から脱出をいたしました^^;
(カウンター席に遊びに来てくださっていた某shozo3&hiro(仮名)夫妻は残置だったのは不可抗力ですともw)

さて“概ね”全員が退避したところでいよいよ建物の爆破の開始です^^




設置された爆薬に火が入り...







思い出の建物全体に火が回っていきます。




そして、最後は...










跡形もなく倒壊していきました。

後日、Arareさんから聞いた話では倒壊ではなく飛び散るはすだったのが67名のシム滞在者の負荷のせいでこんな感じになってしまったとのことでした^^;
ちなみに、この後程なくして私は移動したのですが、CAFEではラジオ放送と“アンコール爆破”が数回行われていたとのことですw

さて、一夜明けてのArareCAFEはというと...




Arareさんの突貫作業によって、見事新生ArareCAFEがオープンしていました♪







お店前の空間も広がり以前よりもすっきりとした概観にまとまっています^^
2階へのアプローチも店内からになったので、以前よりも活用し易く機能的になっています♪




Akiba中央の広場からのアクセスはこのような形になりました^^




表通りからの景色はこんな感じで、今は桜が見ごろです♪

迎える側としてはまだまだ作業は残っているみたいですが、ArareCAFEはリニューアルを果たしました♪
これからもスタッフ一同、皆様のご来店をお待ちしています(^O^)/




ふむ、ここだとお客様の動静を確認するにはどの位置がベストポジションかなぁ~ってカメラ移動をしていると...




...ArareCAFEは、営業中ですがまだ暫くは改修作業は続くようですw
皆様、ご来店の際には頭上にご注意くださいm(__)m  

Posted by lorelei Mertel at 21:49Comments(0)お仕事

2009年04月02日

水の轍

こんばんは、ロレです^^

前回の記事でようやく“21世紀のOS”ことWindowsXPに移行しますよ、と宣言してから空くこと暫く...、無事に、とは決して言えませんが(笑)ようやくXP環境への移行が終わりました♪

いやー、古い機械はばらす物じゃない、と改めて痛感させられた作業でした...(T^T)




さて今回のこのいでたちは、OSもヴァージョンアップしたことだし、私もちょっとバージョンアップを...というわけではなく、この3月27日で閉鎖になった企業SIM「WITH」のファイナルイベント「Carnevale(カルネヴァーレ)」に
参加させて頂きまして、その時のドレスコードに合わせたおめかしでございます♪

博報堂DY グループ・i-ビジネスセンター 3D インターネットラボ(長っ!)が2007年下半期からセカンドライフ内で運営してきたSIM「WITH」は、当初4SIMに跨る多目的ドームが売りの企業向けプラットフォームとして
誕生しました。

セカンドライフへの進出を検討する企業に対して、インワールドでのマーケティングやPR、広告、店舗の設計、デザイン、設営、運営、その後の効果測定等を請負うことを目的とした俗に言う「参入支援」型の
ビジネスモデルの中で、各企業やコミュニティ、一般参加者達とのコミュニケーションを担う場という役割が「WITH」には与えられていました。

昨年秋にはSIMをひとつに絞り、SIM全体をヴェネチア風の町並みへ作り直し“場”としての質を高めようと試みられたのは記憶に新しいところです。

 関連記事「水の都へ^^」http://lorelei.slmame.com/e395005.html

この度その役割を終えたということで閉鎖が決定し、そこでSIMの最後を飾るお祭りとして「WITH」にあるCafe Flora主催でが開催されたのがファイナルイベント「Carnevale」でした。

今回は、最終日のイベントの模様とその前日、Cafe Floraの最後の営業日の模様をご紹介いたします^^




私は、去年の春からお仕事の職制が変わり、帰宅時間が遅く以前に比べてインワールドに滞在している時間がぐっと減ってました^^;
下期に入って若干余裕が出だしたものの、時間は不規則、インワールドの処理も以前に比べて心なしか負荷が高く、それまでよく足を運んでいたMagSL Akibaは、もうどれだけ読み込ませても灰色の世界w
ArareCAFEにはスタッフとしてのお手伝いは元より、お客として顔を出すのも人が多い時間帯にはかなり厳しい状況にありました(~_~;)
右手の小指も折ったばかり、KA Marketの再整備もしなくちゃとインはしても自分の土地から出ないで居ることの方が多かった、そんな時期に記事を見てふらりと出かけたのが「WITH」でした。

ベネチア風に統一された町並みの中に身を置いて「こういうSIMがせあるのはありがたいなぁ♪」なんて思いつつ、2度目の訪問で伺ったCafe Floraもスタッフ皆さんが良い方だったので、この半年は随分と
お邪魔させてもらいました^^

そのWITHが閉鎖になるとスタッフさんから聞いたのは3月も下旬に入ってから^^;
参加支援型ビジネスで参入していた企業のSIMだから、新規参入企業の話もトンと聞かなくなった今となっては至極まっとうな展開といえば展開なんですが...「半年しか持たなかったかぁ~(-_-;)」というのが
私の正直な感想でした^^;
1SIM体制に絞って最後に試みたこの半年がむしろエピローグで、博報堂DYとしての「WITH」は、既に半年前には終わっていたのかもしれないなぁ、なんて思ったりもする突然で計画性を欠いたこのお知らせは
ブログ等を通じてすぐさま周知され、ファイナルイベント前日、Cafe Floraの最終営業日には、たくさんの人がお店に訪れました^^
















半年といえどもその歩みの中には色々な出来事もあり、足が遠のいていた懐かしい人達の顔もこの日は見ることができました♪
こうして新旧常連さんが入り混じって賑わったCafe Flora最後の晩は、名残を惜しむ多くの人の思いに包まれて暮れて行きました。





さてさて、翌日のファイナルイベント「Carnevale」は上のSSの告知ポスターを見ても分かるようにmasquerade(仮面舞踏会)の様子です。
そういえばmasqueradeにつき物の宝飾煌びやかなマスクはベネチアンマスクって言いますから、ベネチアの町並みを再現したWITHのお祭りであればまさにmasqueradeはぴったりです♪

さぁ、お題は頂いた!
普段では目にしても買うことなどなかったパーティガウンにマスクのお買い物、与えられたお題はきっちりこなさなくっちゃいけません♪
「仕方ないなぁ~(^0_0^)」とイベントリ探せばなんか見繕えそうな様子は気づかないことにして(笑)masqueradeなアウトフィット、アクセサリー、髪型、あ、そうそう靴も居るわね...な一揃えを手に入れるべく
嬉々としてインワールドをあっちへこっちへ飛び回りました(^O^)

で、いろんな物を見て周って、最終的に落ち着いたのがこちらです^^




Hair : Tukinowaguma GARRY Ebony
Gown : Adam n Eve - Venetia Crimson Costume Gown
Accessory : Alienbear Design (Floretta Necklace & Earrings red) / Alienbear Design (Princess Carita II Ring (red))
Skin : DDJ DESIGN SKIN No.4 _PARTY

ガウンはマスクも付いた仮面舞踏会用のドレス、名前からしてVenetia(笑)と、結局無難なものに落ち着きました^^
いつものスキンでこれらのアウトフィットを身に着けると、どうも衣装が浮いてしまうので、スキンはお友達のDeeDeeさんから頂いていたパーティー向けのメイクのものを今回は纏ってみました♪
スカートのボリュームが大きいので髪型も大きなアンモナイトを乗せたようなボリュームのあるやつをチョイスしています^^
真紅のドレスにスキンの真っ赤なルージュがいい感じに合って、本人的にはご満悦w
どうです、お題はきちんとこなせていますでしょうか^^?

「Carnevale」には帰宅が遅れ、少し時間を周って参加しました。
会場となったホールの前庭は、私が着いた時は既に人でいっぱいでした^^;




ホール前、噴水の周辺にはダンスボールとペアダンスのボールが多数設置され、ドレスアップをした皆さんがそれぞれ「WITH」最後の晩を楽しみました♪

低スペックな私には、皆さんの素敵なドレスが読み込まれなくって^^;
ということで私は会場以外の「WITH」最後の景色を観て周ったりしていました^^







水の都「WITH」の最後は、そのモチーフとなったベネチアの水没時期を再現するかのように会場以外の歩道は、既に浸水していました...Cafe Floraの前も一晩にして、このように水に浸っています。







お店が立ち並ぶ大きな通りも、まるで轍のように水が埋め尽くしています...




咲き誇った桜の美しい公園も、本格的なシーズンを目前にしながら消えることとなりました...

24時を回ってイベントは終了。
みんな三々五々と会場を後にする中、仲良くしていただいたスタッフや常連さんと今一度、もう営業されることはないCafe Floraにお邪魔しました。




何を話すでもなく、少しでもこの場所にいたいという思いと共に時間は過ぎていきました。




始まりがあれば必ず終わりもある。
当たり前のことではありますが、その間の時間が素敵なものほどその終わり方が永訣であるほど感慨深いものはありません。
お気楽なお客の身分の私ですらそうなのですから、スタッフの皆さんはもっと思うところがあったことでしょう...




セカンドライフという3D仮想世界システムを2Dイのンターネットに見立てると、SIMはホームページ、そこに訪れているアバターはホームページの閲覧者だと私は思います。
延べ閲覧者数がワンクリックでもデジタルに増えていく人気サイトに対して、どんなに凝った作りのシムでも周りを見渡ししたときに人が居ないと見えてしまう、ここが両者を類似のものとして並べたときに
大きな差異が出る特徴だと私は思います。

その特徴を口さがない人はセカンドライフは過疎化が進んでいる、もう終わった、と利いた風な口を利きますが、メインランドで多くて40人が定員のインワールドでは一箇所に密集でもしなければ
現実と同じような賑わいは体感できないのは当然ではないでしょうか。

もともとそういうシステムの世界にSIMはどんどん増えているのですから、過疎のように見えるのは当然のこと。
MMORPGなどは、もっと広いフィールドでも人が集中する場所があらかじめ用意されて居たり限られていたりするからより賑わったように感じるのは当然。
行ける場所描画されるものが限定される世界なら、そこへ参加する為のハード面での制約も低くなるのは当然。
みんなちょっと考えれば分かる当然を問題として取り上げたがるのかしら、と私は常々考えます。
素人の私ですらそんな風に考えるんですから広告大手の博報堂DYさんなら当然こんな風に論旨を展開して新規参入企業を集めてきてくれるものだとばかり思ってたんですけれどねぇ...




確かに興味本位でマスコミが取り上げた時期は終わりましたね。

簡単にお金儲けができるんじゃないかと思って参加した人や、他のMMORPG等に代表されるネットワークゲームのようなものと思って参加した人達には、自分たちが期待したものとは違うものだと
気が付く時間は経ったでしょう。

ウェブよりも表現力があるプラットフォームだと飛びついて、飛びついたという事実こそ広告にはなったけれど参入し続けることには広告効果が現れず、その同時参照量がウェブと比べたら桁外れに低い為、
広告プラットフォームとしては不適切だと気づいた企業。
こと宣伝効果を重きにおいた企業は、その参入のピークは終えたのだと思います。

その参入支援を目的とした事業を推進する企業も、そのアカウントプランの見直しを終え大きく軌道修正を行う時期に入っているのでしょう...




なぁ~んていう理屈っぽいことを常々考えている私としては、年度の切り替えのこの時期に企業のシムが撤退していくことに対して自分的には理解も共感もしているのですが...
でも、それでもエゴを言わせてもらえるなら、私は春や夏の「WITH」にも行きたかったっ!...残念です。

参照量の見込めない世界で無理やり4SIM使って300人を集めたり、なんていうセカンドライフの仕様に挑むような路線から、
インワールドで実績と実力を認められたクリエーターを起用してインワールドならではの街をひとつ作り上げた。
「WITH」は博報堂DYさんの実験場から商品見本になったんだなぁって、改修されたSIMを訪れたときに私は思いました。

でも、そのときにはもう買い手は予算に届くほど居なかったんでしょうねぇ...

コミュニケーションを担う“場”として「WITH」の最後の6ヶ月、何を以って成功とするかは評価の分かれるところだと思いますが、私は成功だったと思います。

ただ、それは博報堂DYさんが用意した環境の中で一生懸命頑張ったスタッフの努力に因るところが大きいと思います。
それすらもご自分達が個別に面接をして採用をした功績だと言うなら敢えて否定はしませんが、
“終わった”と評されがちな世界でその存在がなくなることを利用者が口を揃えて惜しいと語るのは、実際に日々ログインして接客をして、場合によっては企画立案をして、実行してきた彼女達の
モチベーションがあればこそだと、そこに通っていた私ははっきりと実感します。

もし博報堂DYさんが、形を変えてもインワールド企業参入の支援事業を継続されていくのなら、是非“場”を形成するものは人である、このリアル社会でも当たり前のことを必ず支援企業さんには
伝え続けて言って欲しい、それこそが今回「WITH」を使って行ったマーケティングで得た成果なんじゃないかと私は思います。




訪れた人の足跡が水の底に沈んでも、その足跡を覆う水そのものが轍の様にくっきり残ってキラキラ光っている...
「WITH」の最後の風景は、私にはそんな風に映りました。

関係者、クリエーターの方々、そしてスタッフの皆さん、半年間、お疲れ様でしたm(__)m  

Posted by lorelei Mertel at 02:58Comments(1)お出かけ